福祉に触れる機会
先日、とある中学校で実施された福祉教室へお邪魔する機会がありました。福祉教室とは、市内の小・中・高校を対象に授業やクラブ活動等で福祉について学び、「思いやりの心」を知るきっかけを作っていただこうという取り組みです。

実際にボランティアとして活動をしていらっしゃる講師の方々から学べる内容は手話・点字・車いすの扱い方などさまざまで、私も中学生の時に授業の一環として実施された福祉教室で点字や要約筆記を初めて体験した記憶があります。障害のある方との接し方や、そうした方々へ情報を伝えるための手段を講師の方から教わり、もちろんまだ何も知らなかった私には少し難しいものではありましたが、「自分にもできることがあるんだ!」と驚き、そして嬉しく思ったことが強く印象に残っています。今思い返せば、あれが私にとって一番最初に『福祉』を意識したきっかけでした。
そして、私が見学をさせていただいた中学校の皆さんも、恐らく普段はなかなか触れる機会がないであろう福祉の世界に少し戸惑いつつも、とても真剣に、楽しみながら授業を受けていました。
普段の生活の中で、助けを必要としている方に出会う場面は誰にでもあるかと思います。最初は少し勇気がいるかもしれませんが、たとえ専門的な知識がなくとも、学生の皆さんにも福祉教室をきっかけに「こんにちは、何かお手伝いできることはありますか?」と声を掛けられるような思いやりの種が芽吹くことを期待しています。
2020年2月14日