4月:肢体不自由者ガイドヘルプボランティア講習会
今回は肢体不自由者ガイドヘルプボランティア講習会のご紹介をさせていただきます。
まず、肢体不自由者ガイドヘルプボランティアとは、様々な理由による障害や加齢に伴う身体の虚弱化により、一人での外出が困難な肢体不自由者の外出をお手伝いするボランティアのことです。
こちらの講習会では、二日間にわたって、肢体不自由者の外出援助の際の心構えや、車椅子を使った介助方法を学ぶことができます。昨年は講師として、豊橋市役所の障害福祉課の方や福祉施設の職員の方をお招きし、お話をしていただきました。更に、肢体不自由者ガイドヘルプボランティアとして既に活躍されているボランティアグループ「渋茶俱楽部」の方々も講習会に協力してくださるので、体験談なども聞くことができます。
そして講習会修了後は、渋茶倶楽部に加入することができ、登録していただきますと、例会での情報交換やフォロー講座での継続的な学習のほかに、個別のガイド依頼に対応していただけます。また、現在はコロナ禍のため、開催の見送りや規模の縮小となっていますが、通常は年に数回、行楽に出掛けていました。この行楽では、利用者の方やそのご家族と一緒にお花見や花火見物をしたり、ドライブで少し遠出をすることもあり、また再開する際には、きっと楽しんでいただけると思います。
もし、肢体不自由者ガイドヘルプボランティアに興味がございましたら、まずは講習会からご参加ください。お申込みをお待ちしております!
5月:アフターコロナ
マスクをはずしている人コロナ禍が始まって丸2年が経ちましたが、私たちを取り巻く状況は依然として不透明なままです。一昨年、昨年と、2年続けてこの5月の「ボラセンのーと」にコロナ禍に関する記事を書きましたが、今年も残念ながらコロナ禍に関する記事を書いています。
一昨年は、新型コロナウイルスについて知らないことが多く、ボランティアセンターで実施しているほとんどの事業やイベント等が中止となってしまいました。昨年度は、新型コロナウイルス自体や感染に関する多くのことを学んだことで、「新しい生活様式」のもと、一昨年は中止となってしまった多くの事業やイベント等を実施することが出来ました。特に、多くのボランティアさんに協力頂いて実施している「介護予防サロン」や「脳の健康教室」等の高齢者の介護予防や認知症予防に関わる事業は、その効果を発揮するには継続して実施することが大切です。そのために、ボランティアさんや参加者の方々のご協力を頂き、正しい知識としっかりとした感染予防対策を行うことで継続実施につなげています。
先日、ある大学の入学式での学長の挨拶の中で、「コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻」を例に、『パンデミックや戦争は、これまでの歴史に学べば、必ず終息する』という言葉がありました。当たり前だと思うかもしれませんが、その渦中にいる間はなかなかそのことに思いが至りません。コロナ禍も3年目を迎えました。そろそろコロナ禍が終息した後「アフターコロナ」のことを考えてもいいのかも知れません。
6月:自分を変える7つの習慣
私が最近読んだ書籍「7つの習慣~自分を変えるレッスン~」についてご紹介します。
皆さんはスティーブン・R・コーヴィー著『7つの習慣』という本をご存知でしょうか。1989年にアメリカで刊行されて以来、様々な国で翻訳され、現在でも世界中で読まれているベストセラーです。
7つの習慣とは、スキルやテクニックだけでなく、人格自体を磨くことで自分の人生を成功へと導いていく方法です。言葉では説明しづらいですが、「7つの習慣~自分を変えるレッスン~」は、『7つの習慣』をよりわかりやすく、イラストや具体例もたくさん交えながら説明されているので、とても読みやすい1冊になっています。その中でも特に印象に残っている、第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」を紹介します。
人はそれぞれ違った物の見方をしています。違う見方をしている人同士では、相手との関係を育てていくことは難しくなります。まずは、相手の見方を理解するために、聞き上手になることが大切です。
そして、聞く姿勢には5つのレベルがあり、一番低いレベルの聞き方は相手を無視して話を聞かない、一番高いレベルの聞き方は、相手に共感しながら聞くというものです。まずは、相手の置かれている状況や立場を思いやりながら、相手の話を聞いてみましょう。
また、重要なのは ①相手を理解する ②自分を理解してもらう、という順番です。人が「理解したい」と思うのは信頼できる人だけだからです。相手のことを理解できたなら、相手は自分のことを信頼し、理解したいと思ってくれるはずです。
今回は、第5の習慣を紹介しましたが、他の6つの習慣もボランティア活動や、日常生活にも活せる内容になっています。こちらの本は、あいトピア2階のライブラリーにて貸出しておりますので、ぜひ一度読んでみてください。
【参考資料】『13歳から分かる!7つの習慣~自分を変えるレッスン』日本図書センター発行・「7つの習慣」編集部監修
7月:味覚の不思議
皆さんは子どものころ苦手だった食べ物が、大人になってから自然と食べることができるようになった経験はありませんか。私は子どものころ、健康に良いからと親に言われて、苦手なレバーを無理して食べていた記憶があります。しかし、大人になってから焼鳥屋でレバーを食べたとき、子どものころが嘘のようにおいしく食べることができました。なぜ大人になると苦手な食べ物が減るのか前々から気になっていましたので、今回調べてみました。皆さんの食べ物の好き嫌いがなくなり、バランスの良い食生活の参考になれば幸いです。
初めに、加齢によって私たちの体に起こる「変化」についてご説明します。私たちの舌には、「味蕾(みらい)」という味を感じるセンサーがついています。味蕾は子ども時代に発達し、その数が多いほど味覚を強く感じることができますが、ある時期を過ぎると減少し、30~40代ごろには子ども時代の約3分の1まで減ってしまいます。つまり子どもの方が大人よりも味覚が敏感であることから、ある意味では子どもに食べ物の好き嫌いが多いのは自然なことなのかもしれません。
次に、小学生の食べ物の好き嫌いについて、学研教育総合研究所の「小学生白書30年史」(1989年~2019年)を参考にご紹介します。小学生男女の苦手な食べ物ワースト3はこの30年間でほぼ変わらず、「焼き魚」「さしみ」「サラダ」という結果でした。この結果が意外だと感じた方も多いと思いますが、この3つの食べ物は、大人であればむしろ好きな人が多い食べ物ではないでしょうか。それほど大人と子どもでは味覚に差があるのだと改めて驚かされました。
以上の話をふまえると、子どものころに苦手だった食べ物が大人になった今は問題なく食べることができるようになっているかもしれません。もし、大人になってからも苦手意識があって食わず嫌いになっている食べ物がある方は、一度思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか。自分の味覚の変化に驚くことになるかもしれません。皆さんも体の健康維持のため、バランスの良い食生活を心がけるようにしましょう。
8月:点字ブロックは『見た目』が大事?
先日インターネット上で、国内のとある場所に設置された点字ブロックのことが話題になっていました。この点字ブロックは大きくカーブを描いた形で設置されており、見る限り特に違和感がないように思えますが、目の不自由な方にとっては大きな問題があります。それは、この点字ブロックに沿って進んでいくと、自分がどこに向かって歩いているのか分からなくなるということです。
身近にある点字ブロックを見てみると、直線的に設置されており、行き先が分岐する地点や曲がり角では線が直角に交わっていることがほとんどです。目の不自由な方にとっては、この直線・直角が現在歩いている方向を把握するために重要で、これが曲線になると、自分がどの程度方向転換をしたのかが分かりづらくなってしまいます。
また、点字ブロックはその色も重要です。前述のカーブした点字ブロックは、グレーを基調とした周りの景観に合わせてか、色が黒色だったことも問題視されていました。弱視の方は点字ブロックの色を頼りに進むべき方向を把握することがありますが、わずかな視力では暗い色や路面と同系色の点字ブロックを見失いやすいのです。
ところが、実は点字ブロックの色や設置する角度は法律等で厳格に定められているわけではないそうです。極端に言えば、円形に配置したり路面と同じ色にしたとしても問題はないということになるのですが、それでは目の不自由な方の移動の助けになるという本来の役割を充分に果たせなくなってしまいます。
普段何気なく目にしている『黄色い線』ですが、細かい部分まできちんと考えられたデザインであることを覚えておきたいですね。
9月:ボランティア講座 書いて伝える『要約筆記』
ボランティアセンターでは、年間を通してボランティアに関する様々な講座を開催しています。手話や点字、障害者のガイドヘルプ等の講座受講をきっかけに、多くの皆様にボランティア活動に参加していただいています。その中で、今回は11月に開講予定の『要約筆記入門講座』について少し触れてみたいと思います。
要約筆記とは、耳の聞こえない、聞こえづらい方へ話の内容を要約し文字で書いて伝えるという、筆談のような伝達手段です。耳が不自由になるまで普通の生活をしてきた中途失聴者や難聴者の方にとって、手話の習得は難しい場合があり、要約筆記は非常に助けになるものです。
さて、人が1分間に話す量はどれくらいだと思いますか。これは字数で表すと約350字と言われています。では、1分間に書くことができる量はいかがでしょうか。こちらは約70字だそうです。話す量と書く量ではこんなに違いがあるのですね。人が話す情報量の多さに対し、それを文字で表し、必要としている方に伝えること、それを可能にするべく要約筆記は存在しています。先ほど「筆談のような」と言いましたが、要約筆記は筆談とは少し違い、話のほとんどを書いて伝えるのではなく、簡略化した文字表現も用いながら内容を要約して伝えます。また、複数人で話をする場面や、大勢に伝える必要がある場面でも要約筆記は有効です。スクリーンに投映して伝える方法や、手書きの他にパソコンを使用する方法もあります。
11月の講座では、要約筆記について講義と実技を交えて学ぶことができます。10月に申込受付がありますので、興味のある方はご参加をお待ちしております。(詳細は来月のぼらめ~とやぼらんてぃあ通信に掲載予定です。)
講座をまとめた『ハピ+(プラス)』という冊子もご用意しています。どうぞお気軽にお問い合わせください。
10月:赤い羽根共同募金
赤い羽根共同募金運動が10月から始まりました。この共同募金は、戦後、民営の社会福祉施設等に対する支援のために行われていた民間の募金活動を制度化したものです。今日では、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、様々な地域福祉の課題解決に取り組む団体を応援する仕組みとして活用されています。
ここで募金の流れについてですが、寄付金の募集は、都道府県の区域を単位とすることが社会福祉法で定められているため、豊橋市共同募金委員会に届いた募金は、一旦愛知県共同募金会に送金されます。その後、愛知県内の社会福祉協議会や福祉施設、団体等の配分申請に基づいて審査をしてから配分されます。そしてこの配分金で、社会福祉協議会では主に地域福祉事業を実施しています。豊橋市社会福祉協議会では、子育て支援事業助成事業や、福祉教育振興基金助成事業、民生委員児童委員協議会活動助成事業、「敬老の日」祝品配布事業等の活動に使用しています。また、近年では、国内で災害が発生した際には、被災直後の緊急支援や復旧支援活動等にも活用されています。このように、共同募金は、地域福祉の向上に大きな役割を果たしています。
こちらの赤い羽根共同募金運動は、10月1日から翌年3月31日までの6ヶ月間実施します。加えて、12月には、歳末たすけあい運動も行います。募金による助成活動は、皆様からのご寄付によって支えられておりますので、ぜひ今年度もご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
11月:育児・介護休業法の改正
育児・介護休業法とは、育児や介護をしながら働く労働者の継続的な就業を支援する目的でつくられた法律で、正式名称を「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」と言います。育児・介護休業法は、男女区別なく仕事と育児・介護の両立を目的としており、育児や介護に伴う休業や、両立を図るための所定労働時間等の事業主の配慮や支援の措置等について規定しています。
育児・介護休業法は、これまでに7回の改正を行っており、最新の改正では産後パパ育休制度の創設や雇用環境整備、個別周知・意向確認の措置の義務化等が図られ、今年4月1日から順次施行されています。
4月1日から施行されている第一段階では、事業者に対し、育児休業・産後パパ育休に関する研修や相談窓口の設置、育児休業等の取得事例の収集と提供・取得促進に関する方針の周知、有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和等が義務化されました。
そして10月1日からは、産後パパ育休制度がスタートするとともに、育児休業の分割取得が可能となりました。令和5年4月1日からは、従業員が1,000人を超える事業者は、育児休業等の取得の状況を年1回公表することが義務付けられます。
令和3年版厚生労働白書によると、女性の育休取得割合は8割程度ありますが、第一子出産後の継続就業割合は5割程度であり、男性の育休取得割合に至っては1割にも満たない状況です。今回の改正により、仕事と育児・介護を両立することのできる環境整備が少しでも進むことを期待しています。
12月:自分の心の色探し
とよはしボランティアネットワークでは、毎年秋にボランティア同士の交流を目的とした「とよはしボランティアネットワーク交流会」を実施しています。
今年度は「ぬりえカラーセラピー」というテーマで、パーソナルカラーアナリストの川村直美さんを講師に迎えました。約40名のボランティアが参加し、1グループ4名に分かれて、色鉛筆を使ったワークを行いながら交流を深めました。
まず、「自分自身」や「友達」、「自分の目標」など16のフレーズが書かれたパレットにひとつずつ、最初にぱっと浮かんだ色を塗っていきます。この色の付け方を見て、講師が心理状況を解説していきます。例えば、「自分の目標」と「友達」を同色(もしくは親しい色)で塗った場合、「自分の目標の手助けをしてくれる友達がいる」など同色の言葉を組み合わせることで、自分の今の深層心理が映し出されるそうです。参加者の皆さんも色の解説に興味津々で、当たってる!との声もちらほら…。
また、自分の気持ちの色を塗ることで、いつもとは違った方法で他者へ自己表現でき、会話が苦手だという方も積極的に交流ができたと感じました。
参加者アンケートでは「自分の意外な一面、現在の自分の内面の状況を知ることができた」「次のステップへ進むきっかけになった」など大変好評なご意見をたくさんいただきま
した。
とよはしボランティアネットワークでは、こういった交流会の他に運営研修会や年次集会など、ボランティア活動の役に立つ様々な講座を実施しておりますので、ぜひお気軽にご参加ください。
1月:福祉教育の重要性
先日、福祉関係の専門学校を訪問した際、事務担当の方から、生徒が福祉業界を志したきっかけについて話を伺う機会がありました。その中で、中学生の時に体験した福祉教室に影響を受けて進路を決めた生徒の話を聞き、私はとても嬉しい気持ちになりました。
福祉教育のサポートは、ボランティアセンターにとって重要な役割の一つであり、その中でも福祉教室は、車いすや手話、高齢者疑似体験といった様々な科目を生徒たちに体験してもらうことで、高齢福祉・障害者福祉・ボランティア活動等の理解促進を図っています。ボランティアセンターでは、実施を希望する学校から依頼を受け、ボランティア講師の調整等を行っています。
私も、年に何回か福祉教室へ出向くことがありますが、生徒たちが体験を通して、福祉について熱心に学ぶ姿をよく目にします。また、先生方からは、「生徒たちにとって、とても貴重な経験であり、今後の生活の中で役立つものです。」と声をかけていただくこともあり、福祉教育の重要性を実感しています。
ボランティアセンターでは、今後も多くのボランティア活動者や市内関係施設等と連携を取りながら、福祉教育を推進していきます。生徒の多感な時期に社会福祉について理解と関心を高め、日々の生活の中で役立ててもらいたいと思います。また、将来的に一人でも多くの学生が、ボランティア活動や福祉業界へ興味を持つきっかけになれば幸いです。
2月:コロナ禍での芸術鑑賞
昨年の秋頃、とある博物館の特別展でぜひ見てみたい展示物があり、充分な感染対策をした上で足を運んで来ました。
このような状況下のため、美術館や博物館からは長らく足が遠のいていましたが、今回久々に行ってみてまずコロナ前と明らかに変わったと感じたのはチケットの取り方です。現在は、美術館や博物館で特別展を開催する場合は、館内での人の密集を避けるために事前にオンライン等で入場日時指定のチケットを枚数限定で販売することが増えたようです。
また、展示物の紹介を聴くことができる音声ガイドも、衛生面を考えてなのか、館内で借りられる従来の機械だけでなく、事前に自分のスマホに専用のアプリをダウンロードする形式のものを利用している方も多かったのが印象的でした。私もアプリを使ってみましたが、音声ガイドを現地で借りなくてよいため館内を回る際の手荷物が減ってとても便利でした。それに、普段自分が使っているスマホを音声ガイドとして使えるため、これならば目が不自由な方なども操作に手間取ることが減りそうだと感じました。
混雑を避けるためにあえて後半の展示から見て回ったり、それでも人が多く集まる場所では持参していた単眼鏡で人垣の後ろから展示物を覗いたりと工夫が必要な場面もありましたが、短い時間の中で多くの素晴らしい作品に触れて楽しく過ごすことができました。
コロナ禍や世界情勢等の影響もあり、比較的大きな美術館や博物館でさえ、収蔵品を維持管理するための予算にはかなり厳しいものがあると先日ニュースで耳にしました。そしてこれは、恐らく音楽や演劇など他の芸術分野でも似たような状況なのではないかと思います。なかなかそういった場所に足を運びづらいご時世ではありますが、大切な文化を守り、また後世に伝えていくためにも、自分にできる形で応援していきたいと思います。
3月:ユニバーサル、或いは。
ユニバーサルという言葉には「一般的な」「普遍的な」という意味がありますが、そこからユニバーサルデザイン等のように、年齢や性別、障害の有無等に関わらずはじめからできるだけ多くの人が利用できるという意味で使われています。
先日、日本で唯一のユニバーサルシアターがあると聞きました。場所は東京で、私達の暮らす豊橋からは離れていますが、一体どんなところなのか気になっています。そこは『シネマチュプキ田端』というとても小さな映画館ですが、バリアフリーに作られ、車いすスペースを整え、視聴覚障害者向けにイヤホンによる音声ガイドや字幕付き上映を常時行っているようです。また、完全防音の鑑賞室もあり、子供連れの方や、他の人と一緒に見るのが難しい方等、誰でも利用ができます。一見、障害者のための映画館のようですが、そうではなく誰もが一緒に楽しめる映画館として工夫がされており、障害者と健常者でも一緒に楽しむことができますし、観たい映画がそこでやっているからという理由で訪れる健常者もいらっしゃるようです。
ユニバーサルの観点とは少し異なりますが、私達の身近にある『穂の国とよはし芸術劇場』でも、例えば視覚障害者の方が舞台作品を少しでもより楽しめるように、上演前に舞台で使う小道具に実際に手で触れてみるといった催しをしているのを目にしたことがあります。
はじめからできるだけ万人に沿えるようなユニバーサルな取り組みも、障害者や助けが必要な方へ向けたサポートも、どちらも人が人を思うことが根底にあり、必要だと感じます。また、日常生活におけるものや先で取り上げたような趣味・娯楽におけるもの、様々な分野があります。色んな方が暮らしやすい社会を色んな角度からつくることができたらいいですよね。