ボラセンノート11月:身近に広がる『ユニバーサルデザイン』

手を繋ぐ人

 皆さんは、『ユニバーサルデザイン』という言葉を耳にしたことはありますか。年齢・性別・文化の違い・障害の有無によらず、誰にとってもわかりやすく使いやすいよう、工夫して作られたものをいいます。例えば、目の不自由な方に配慮したシャンプーの容器や、右利きの人でも左利きの人でも使いやすいハサミなど、私たちの生活において身近に広がっています。そこで、最近私が見つけたユニバーサルデザインについて皆さんにご紹介したいと思います。

 皆さんもご存じの通り、この夏20年ぶりに新しい紙幣が発行され、ニュース等でも大きく取り上げられました。先日、ようやく私も新しい紙幣を手にすることができたので、古い紙幣と並べて見比べてみることにしました。すると、新しい紙幣は、額面の数字が大きく見やすい点や、斜線状に盛り上がった印刷がある点など、古い紙幣にはない特徴がいくつか見受けられました。日本銀行のホームページを確認したところ、やはりユニバーサルデザインの考えをもとに、目の不自由な方が指で触って券種を識別できるよう工夫されていることが分かりました。紙幣がこの20年で、偽造防止技術の向上のみならず、誰にとってもわかりやすく使いやすいよう工夫して作られていることに対し、大きな進化を実感しました。

 皆さんの身近にも数多くのユニバーサルデザインが広がっています。もし、今回の私のようにユニバーサルデザインの特徴を見つけましたら、一度調べてみてはいかがでしょうか。そこで得た知識は、きっとボランティア活動など幅広い場面で役立つと思います。

2024年11月08日|ボランティア月刊通信のカテゴリー:ボラセンノート