ボラセンノート4月:シングルタスクとは?

私が最近読んだ書籍『シングルタスク 一点集中術』についてご紹介します。
マルチタスク、いわゆる一度に二つ以上のことを同時にする、というのは多くの方が経験した事があるのではないでしょうか。こういったマルチタスクよりも、一つの物事に集中するシングルタスクを推奨しているのがこの本です。
本のタイトルにもなっているシングルタスク一点集中術とは、一度に一つの作業に集中して生産性を上げる方法のことです。人間の脳は一度に複数のことに注意を払えないため、マルチタスクをすると集中力が低下する可能性があるといわれています。一見マルチタスクの方が効率が良く、物事が早く進んでいるような気がしますが、実は脳にとっては負担となり、能率は落ちているのだそうです。
シングルタスクのメリットとしては、充足感を得られたり、脳機能の低下などの弊害を招く可能性が低いことだそうです。どのようにすれば良いかというと、意識を「いまここ」に向けて一度に一つの作業に没頭すること、作業に専念する時間を決め、その間は他の事に意識を移さないことなどが挙げられていました。そうすることで、余計なストレスを減らし、心に余裕を持つことができるようです。
シングルタスクの考え方は日常生活だけでなく、ボランティア活動にも活かせます。目の前のことや人に集中することで、良い関係を築けたり、心の余裕を持ちながら活動ができるようになるかもしれません。ぜひ実践してみてください。
【参考資料】『シングルタスク 一点集中術~「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』 デボラ・ザック著。ダイヤモンド社発行