つなげ手ねっ!と:Weed Spirit

書き手:Weed Spirit 代表 明石 貴幸
「個性があるから助け合える」

Weed Spirit

 2010年中旬、知人がボランティア団体を発足させました。その団体活動のイベント「児童養護施設で子供たちとふれあう」に私が誘われたのが今の活動に至るきっかけでした。
 その後私が代表を引き継ぎ、毎月1回、土曜又は日曜の1~2時間を利用し、子供達と参加者の個性を活かしながら自由に遊ぶ活動を児童養護施設で行っています。平均年齢は30歳くらいです。
 近年、活動中いつも感じることがあります。昨今、年齢問わず一人の社会人としての在り方が改めて問われているような気がしてなりません。かつて日本地図作成の先駆けとなって「伊能忠敬」。諸説あると思いますが、天文学の分野に進む前は「造り酒屋」を営んでいて、経営再建に向け従業員に対し「お店の売り上げにならなくてもいいからお客様が喜んでくださることがあれば何でもしてください」と指導され、その後従業員がお酒を買いに訪れたお客様に「なにかお困りのことはありませんか?」という本来の仕事とは関係のない困り事を解決するなどの仕事も繰り返した。という話を本で読んだことがあります。このように私は仕事と社会貢献は元来とても身近にあるもので、表裏一体だと考えます。
 私がボランティアをしていると知人に話すと、「すごいですね」という返事をされることがあります。何か特別な活動をしているかのような反応をされる事が多いです。そこに人の心の貧しさを感じてしまうこともあります。少なくとも、共に活動している方達にはボランティアをもっと身近なものに感じてもらえたらいいなと思います。そんな思いでこれからも活動していこうと思います。


2023年02月09日|ボランティア月刊通信のカテゴリー:つなげ手ねっ!と